第3回特別企画で参加者数記録更新!創業者の個人史から見える日本の未来
6月10日火曜日21時、ゆるキャラグランプリ創業者・西会長によるXスペースAMAが開催され、過去最高となる275名の参加者を記録しました。今回は西会長の個人的なキャリアストーリーから、音楽業界での経験がいかにゆるキャラグランプリ創設につながったか、そして現在進行中のWeb3プロジェクトまで、約1時間にわたって深く掘り下げられました。
登壇者紹介
西会長(ゆるキャラグランプリ創業者・現会長)
- 1989年東芝EMIレコード会社に中途入社
- 三浦純氏との協業で数々のサブカル作品をプロデュース
- 2000年独立、着メロサイト事業を展開
- 2002年ダイキンエアコン「ぴちょんくん」プロデュース
- 2011年ゆるキャラグランプリ創設
久保氏(司会進行・ゆるコインマーケティング担当)
- リベルタ久保として活動
- 3回連続スペース開催の司会進行
- エアドロップ企画の運営責任者
音楽業界からキャラクター業界への転身物語
東芝EMI時代:サブカル作品への情熱
西会長は1989年に東芝EMIに中途入社し、「ヒットチャートに無縁のコンテンツばかり作っていた」と振り返ります。代表作には以下があります:
主要プロデュース作品
- 三浦純氏との協業による奥村チヨ「血まみれスケ番チェーンソー爆弾」(ベスト盤)
- 懐かしのCM大全シリーズ
- 懐かしのアニメ大全シリーズ
- 桂米朝一門の落語CD(東芝EMIが専属契約)
サブカル界での実績 「発売枚数はすごく多かったが、販売枚数は多くないタイプのレコードディレクター」と自己評価していますが、実際にはサブカルチャー界では著名な存在として活動していました。
2000年独立:Iモード時代の着メロ事業
時代背景
- スマートフォン普及前の2000年
- Iモード登場、アイメニューシステム稼働
- 着メロサイトの会員数が軒並み1,000万人超える黄金期
「新着コマーシャル劇場」の成功 西会長は独立後すぐに着メロサイト「新着コマーシャル劇場」を立ち上げ、CMソングの着メロに特化した配信を開始。あっという間に10万人の会員を獲得する成功を収めました。しかし「嫌なことがいっぱいあって」サイトを売却、次の事業へと向かいます。
ダイキン「ぴちょんくん」プロデュース秘話
2002年:運命の出会いと日韓ワールドカップ
キャラクター誕生の背景 2004年、西会長は日経流通新聞の表紙を飾ることになりましたが、それはダイキンエアコンの「ぴちょんくん」について語るためでした。この時から現在まで20年以上、西会長がぴちょんくんのプロデュースを継続していることが明かされました。
ぴちょんくん誕生ストーリー
- デザイナー:東北新社の伊藤由美子氏
- 商品:「うるるとさらら」(2000年発売)
- 課題:工務店向けが主力だったダイキンの一般消費者向け展開
マーケティング戦略の転換点
企業担当者の悩み 当時のダイキン担当者(Y氏)が抱えていた課題:
- ダイキンは「大阪金属」が前身の硬いイメージの会社
- 主要顧客は15,000の特約店(工務店)
- 工務店のおじさんが「うるるとさらら」と言いにくい
- 一般消費者向けマーケティングのノウハウ不足
西会長の提案 2001年頃、予算不足で同じCMを再利用せざるを得ない状況で、博報堂の担当者とY氏が西会長の事務所を訪問。西会長は音楽業界での経験を活かし「ぴちょんくんをスターにしましょう」と提案しました。
「知ってもらう」ことの重要性
エンターテインメント業界の鉄則 西会長は音楽業界での経験から、以下の原則を語りました:
「知ってるキャラクターと知らないキャラクターの差は絶大。知ってるキャラクターには子供がついてくるが、知らないキャラクターには全く見向きもしない」
人間の五感における視覚の重要性 西会長独自の理論として、人間の五感を10人の会社に例えた説明:
- 視覚担当:8人
- その他4感覚(聴覚・嗅覚・味覚・触覚)担当:2人
「目をつぶってタバコを吸っても美味しくない、目をつぶってお寿司を食べても美味しくないのはこのため」
2002年日韓ワールドカップとCDデビュー作戦
絶妙なタイミング
- 5月連休前:「うるるとさらら」CM放映
- その数週間後:ぴちょんくんCDデビュー予定
- 日韓ワールドカップで日本中が盛り上がり
幼稚園作戦の実行 西会長の戦略:
- ぴちょんくんの着ぐるみを制作
- 幼稚園とタイアップ
- 幼稚園児との盆踊り企画
- 「子供を目線なしで撮影できる状況はワイドショーが喜ぶ」という業界の鉄則を活用
メディア戦略
- プレスリリースをファックスで各局・新聞社に配信
- トルシエジャパンがトルコに敗退で話題不足の状況
- テレビ局がネタに困ってぴちょんくんを取材
- バイク便が幼稚園に殺到、夕方ニュースで全国放送
CDセールス戦略の革新
オリコンチャート対策 ダイキンの提案:「15,000の特約店に1枚ずつ配れば15,000枚になる」 西会長の反対:「それではオリコンにカウントされない」
正攻法でのセールス
- オリコンカウント店のデータを提供
- 15,000人の工務店関係者に購入を依頼
- 初登場15位以下を記録(詳細は記憶曖昧とのこと)
- 瞬く間に大ヒット
ぴちょんくんの戦略的デザイン
コスト効率を考えたキャラクター設計
- 色数:白・黒・赤(ほっぺた)の3色のみ
- 印刷コスト大幅削減を実現
- セールスマンが着用できるエア着ぐるみ仕様
- ドアから入れるよう180cm以下に設計
現在のダイキンの成功 「今やダイキンは大型エアコンで世界ナンバーワンのエアコンメーカーになった。そのきっかけになったとは言わないが、ぴちょんくんがキャラクターの価値と可能性を強烈に感じさせてくれた」
ゆるキャラグランプリ第2章:2020年終了から2023年復活まで
2016年終了宣言の真意
メインストリーム化への危機感
- 2016年:「2020年で終了する」とマスコミ発表
- 理由:「ゆるキャラはサブカルであり、メインストリームを歩むものではない」
- 東京オリンピック決定で復興五輪のシンボル化を懸念
- NHKニュースで頻繁に取り上げられることへの違和感
2020年盛岡での最終開催
- サンドウィッチマンのゲスト出演決定済み
- 会場確保完了
- コロナで東京オリンピック延期も予定通り終了
地方からの復活要求と新方針
2022-2023年の転機
- コロナで最も疲弊した地方からの復活要請
- 「従来通りのゆるキャラグランプリは嫌」との西会長の意向
- メタバース「ユルバース」での再開を試行
- メタバース単体では「時期尚早」と判断
ハイブリッド戦略への転換
- 2023年:メタバース + 従来投票の併用
- 2024年:Web3.0技術の本格導入決定
- 目玉としてのゆるコイン・ゆるトークン活用
日本の人口減少危機と地方創生への使命感
深刻化する少子化問題
統計が示す危機的状況
- 前日のテレビ番組(グッドモーニング・モーニングショー)で人口減少特集
- 2023年出生数:68万人(60万人台との情報も)
- 西会長が常に考えている最重要課題
根本原因の分析 「女性が結婚しない、地方に住むことへの不安など様々な理由が言われるが、何よりも明るい未来を信じてみんな生きていないところが一番大きいのではないか」
ふるさと納税制度の問題点
金持ち優遇制度としての側面 西会長はふるさと納税を「素晴らしい仕組み」と評価しつつも、構造的問題を指摘:
利用者の実態
- 住民税納税者:約8,000万人
- ふるさと納税利用者:600-800万人(約1割)
- クレジットカード決済が必須条件
格差拡大のメカニズム
- 医師・会社社長・芸能人:1,000万円の決済限度額
- 一般市民:100万円の一括決済は困難
- 結果として高所得者が圧倒的に有利
Web3.0による解決策
ゆるコインの民主化効果 「少額決済で推し活のコインやトークンを交換・売買し、その手数料が地域に還元される仕組みを作りたい」
年中無休の地方支援
- ふるさと納税:年末の一時的な制度
- ゆるコイン:年間を通じた継続的支援
移住促進政策の提案
- ゆるトークン発行地域への移住推奨
- 奨学金返済支援制度の地方展開
- 15年居住条件での奨学金肩代わり制度
大手ECサイトとの戦略的提携
ふるさと納税市場の寡占構造
4強による94%支配 1.1兆円市場の内訳:
- 楽天ふるさと納税
- さとふる
- ふるさとチョイス
- ふるなび
上記4サイトで94%(約1兆400億円)を占有、残り約600億円を26サイトで分割
ランキング操作による市場歪曲
プラットフォームの選択的推薦
- ベストテン掲載商品のみが売れる構造
- 宮崎牛など特産品有利地域の圧倒的優位
- ポータルサイトバナー広告でも同様の偏り
新システムの革新性 西会長が明かした大手ECサイトとの提携内容:
- ふるさと納税額に応じたポイント付与
- ポイントが直接投票権に変換
- 「賛否両論覚悟だが、ゆるキャラだから許してもらえる」
企業キャラクター参入の時代的背景
タレントリスクの回避需要
CMタレント起用の構造的問題
- 契約金は使用媒体数に比例(TV・紙・ラジオ・ネット)
- 不祥事による契約解除リスク
- 制作費とのダブルコスト
キャラクターの優位性
- 一度制作すれば継続使用可能
- イラスト・着ぐるみ両方での展開
- リスクフリーでの長期活用
大阪万博「みゃくみゃく」の事例 「なぜ人気になるかというと、露出が多いから。可愛い・気持ち悪いという違和感も含めて、結局は知ってもらうことが重要」
海外展開戦略と東アジア市場
日本のコンテンツ輸出産業
輸出額ランキング 1位:自動車 2位:アニメコンテンツ
「日本のアニメ輸出額は非常に大きくなっており、ゆるキャラもその恩恵を受けている」
東アジア展開の可能性
既存実績
- 韓国・中国・香港での開催実績
- 各国ゆるキャラの日本グランプリ参加
韓国市場の特別な意義
- 仮想通貨に対する高い関心
- ゆるコインとの親和性が高い
- 中国:仮想通貨・NFT禁止のため対象外
ASEAN展開の展望 東アジアに続いてASEAN諸国への展開も視野に入れている
6月15日重要発表とエアドロップ詳細
4回連続エアドロップ企画
参加条件と獲得枚数
- 6月6日(金)第1回:10枚
- 6月8日(日)第2回:10枚
- 6月10日(火)第3回:10枚
- 6月15日(日)第4回:10枚(予定)
記録方法
- 各回のスナップショット時点での参加者を記録
- スナップショット時にスペースを離脱していた場合は対象外
- 運営側で厳格に管理
申請プロセス
- 4回分をまとめて一括配布
- 来週頃に専用申請フォーム公開
- ゆるコイン公式X・フィナンシェで告知
6月15日の重要発表内容
フィナンシェ ゆるトークン関連
- クラウドファンディングの具体的方法
- 取得方法の詳細解説
- 投資機会としての位置づけ
参加者数の推移
- 6月6日:168名
- 6月8日:253名
- 6月10日:275名(過去最高)
西会長の人生哲学と日本への思い
60歳を超えて感じる使命感
残りの人生をかけた挑戦 「60歳を超えて、残りの人生をどうやって締めくくろうかと考えるタイプ。だからこそ本音で語れる」
日本への愛と危機感 「大げさに言うと、やっぱり日本が好きだから。なぜみんな田舎に住まないのだろうと思う」
田舎暮らしへの想い
土地問題への疑問 「田舎に行くと本当になんでこんなにたくさん土地があるのだろうと思う。こっちに住めたらいいなあと思うが、住めない理由を考えると意外と障害がない」
テレワーク時代の可能性 「特に僕の仕事なんてどこにいてもできる。会わなければいけない仕事もそんなにない。本当に田舎で十分だと思う時もある」
農業問題への提言
自給自足社会への提案 「お米の問題で色々言っている人がいるが、だったら自分で田植えをやってみろと思う」
農業の現実
- 減反一度実施すると土の回復に3-4年必要
- 土・天気・気候・物流の複雑な関係性
- 「みんなが自給自足をやれるぐらいのところまで日本は行ってもいい」
若い世代への期待
田舎魅力の発信者として 「若い人にこそ、田舎の魅力を発信してもらいたい。その一助になればと思っている」
プロジェクトの総合的展望
3つの時間軸での戦略
短期(2024年)
- 9月27-28日隅田公園での決選投票
- ゆるコインによる追加投票システム本格稼働
- 大手ECサイトとの提携システム稼働
中期(2025-2027年)
- 東アジア市場での本格展開
- 企業キャラクターの大量参入
- 自治体レベルでのWeb3.0理解浸透
長期(2028年以降)
- 地域コイン = ゆるコインのブランド確立
- 真の地方創生モデル完成
- 日本発Web3.0成功事例として国際展開
社会課題解決モデルとしての意義
エンターテインメントと社会貢献の融合 「平和を歌う歌も、真面目にやりすぎると響かない。ゆるキャラだから許される部分もあれば、有名になりすぎると組織票と言われることもある」
持続可能性の確保
- 14年間の実績による信頼性
- 地方自治体5,000団体との関係性
- Web3.0技術による革新性
まとめ:音楽プロデューサーから社会変革者への軌跡
キャリア変遷の必然性
西会長の経歴を振り返ると、一見無関係に見える音楽業界での経験が、実は現在のゆるキャラ・Web3.0プロジェクトの基盤となっていることが明確になります:
- 東芝EMI時代:サブカルチャーへの深い理解とプロモーション技術
- 着メロ事業:新技術への適応力とビジネスセンス
- ぴちょんくん:キャラクタービジネスの本質理解
- ゆるキャラグランプリ:地方創生という社会課題への取り組み
- ゆるコイン:Web3.0技術による課題解決の革新
今回のAMAで明らかになった価値
1. 実践的な事業構築能力 理論ではなく、実際に20年以上キャラクタービジネスを成功させ続けてきた実績
2. 社会課題への深い洞察 人口減少・地方創生・経済格差を表面的ではなく構造的に理解
3. 技術活用の戦略性 Web3.0を投機ではなく、社会課題解決の手段として位置づけ
4. 長期的ビジョンの明確性 「残りの人生をかけて日本を良くしたい」という使命感
投資・参加価値の再評価
今回のAMAを通じて、ゆるコイン・ゆるトークンプロジェクトは以下の点で他の仮想通貨プロジェクトと一線を画することが明確になりました:
確実な事業基盤
- 20年以上のキャラクタービジネス実績
- 5,000自治体との確立されたネットワーク
- 年間数億PVの集客力
社会的意義の明確性
- 地方創生という国家的課題への直接的貢献
- ふるさと納税格差の是正
- 若年層の地方移住促進
技術革新と伝統の融合
- 14年の歴史を持つゆるキャラグランプリ
- 最新のWeb3.0技術
- エンターテインメントと実用性の両立
次回への期待
6月15日のAMAでは、ついにゆるトークンの具体的な取得方法が発表される予定です。西会長の個人史から見えてきた壮大なビジョンが、どのような形で実現されていくのか、今後の展開に大きな注目が集まります。
【次回予告】6月15日(日)21時開催
- テーマ: ゆるトークン取得方法の詳細発表
- 内容: フィナンシェクラウドファンディングの参加方法
- 特典: 第4回エアドロップ(10枚)実施予定
- 重要度: ★★★★★(投資機会として最重要)
【エアドロップ最終チャンス】
- 4回連続参加で最大40枚獲得可能
- 申請フォームは来週公開予定
- ゆるコイン公式X・フィナンシェで告知
【注意事項】
- 投資判断は自己責任でお願いします
- 最新情報は公式チャンネルでご確認ください
- 詐欺サイトにご注意ください
本記事は2024年6月10日開催のXスペースAMAの内容をまとめたものです。発言内容は音声転写に基づいており、一部表現を読みやすく調整しています。
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