2025年9月28日 ゆるバース2025終了後スペース 完全レポート(訂正版)

開催情報

  • 日時: 2025年9月28日(日)20:00〜
  • 場所: Xスペース
  • URL: https://x.com/i/spaces/1lPKqvjwPeNGb
  • 登壇者: リベルタ久保氏(ゆるコインCMO)、西川会長(ユルバース実行委員長)
  • 内容: ゆるバース2025決選投票イベント終了直後の振り返りと今後の展望

イベント当日の成果と記録更新

隅田公園での歴史的な動員数

2025年9月28日に東京・隅田公園で開催されたゆるバース2025の決選投票イベントは、予想を大きく上回る成功を収めました。最終的な来場者数は1万8000人に達し、隅田公園における過去のイベント記録を塗り替える歴史的な動員となりました。

久保氏は初めて現場に参加した感想として、「本当に改めてすごいイベントだなという熱気を肌で感じた」と述べ、各ゆるキャラのファンが全国から集まり、自主的に写真撮影や応援活動を行う「推し活の熱量」を直接体感したことを報告しました。特に印象的だったのは、ディズニーランドのような有名キャラクターのテーマパークではなく、隅田公園という公共の場所で、誰も知らないような地方のゆるキャラたちに対して、これだけの人々が熱狂的に集まったという事実でした。

2025年グランプリ結果:ゲームキャラクターの衝撃的勝利

今年のグランプリには「刀剣乱舞」というゲームのキャラクター「おっきいこんのすけ」がエントリーし、見事グランプリを獲得しました。西川会長は「昔は考えられないことだった」と語り、ゲームキャラクターがゆるキャラグランプリで優勝することの画期性を強調しました。

このキャラクターは単なるゲーム内の存在にとどまらず、日本全国の寺社仏閣を回り、三種の神器とコラボレーションするなど、積極的な地域連携活動を展開しています。これにより、アニメの聖地巡礼のような現象が生まれ、国内インバウンドだけでなく海外インバウンドも創出しているという実績が評価されました。

来年(2026年)の開催地決定:さいたまスーパーアリーナ

異例の逆オファーによる開催決定

スペース内で重大発表として、2026年のユルバース開催地がさいたまスーパーアリーナ(さいたま新都心)に決定したことが明かされました。通常、さいたまスーパーアリーナでイベントを開催するには3〜4年の予約待ちが必要で、さらに厳正な審査を通過する必要があります。しかし、今回はさいたま市から逆オファーという異例の形で、「ぜひうちの施設を使って来年開催してほしい」という要請があったことが明らかになりました。

この決定は数か月前から進められており、発表に合わせて埼玉県の有名ゆるキャラである「コバトン」「カパル」「ふっかちゃん」など、多数の埼玉キャラクターが決選投票会場に集結し、盛大な発表セレモニーが行われました。

15周年記念大会としての意義

2026年はユルバース(旧ゆるキャラグランプリ)開催から15周年という節目の年になります。西川会長は「15年前の2011年は東日本大震災があった年。15年経って世の中がどう変わったか検証する意味でも重要な大会になる」と述べました。

2011年当時はiPhone 3が発売されスマートフォンが普及し始めた時期でしたが、現在はiPhone 17の時代となり、AIや暗号資産が急速に普及しています。「2026年には、これらの技術がさらに劇的に進化しているはず」と展望を語りました。

地方創生の新たな形態

官民境界の消滅と新しいコンテンツ戦略

西川会長は2023年からのテーマとして「もう地方も民間も官も境界はない」という考えを掲げていることを明かしました。今回のイベントでも、以下のような多様な参加者が見られました:

  • 伝統的な自治体ゆるキャラ:くまモン、バリィさんなどの流れを汲むキャラクター
  • ゲームキャラクター:刀剣乱舞の「おっきいこんのすけ」
  • YouTuberキャラクター:個人クリエイターが生み出したキャラクター
  • AIやボイスチェンジャーを活用したキャラクター:「ササダンガン」など、芸人レベルのトークスキルを持つキャラクター

特筆すべきは、三重県四日市市の市長がM-1グランプリにエントリーするなど、「地方創生のためなら何でもする」という姿勢が当たり前になってきていることです。

ふるさと納税からの転換期

西川会長は現在の地方創生の課題について、「ふるさと納税のポイント制度が終わるなど、地方創生の手段が変わってきている」と指摘。そのため、財務省が立ち上げた仮想通貨特別チームとのレク(レクチャー)を政治家を通じて申し入れており、新しい金融政策を地方自治体が独自に立ち上げる動きを推進していることを明らかにしました。

ゆるコインプロジェクトの進展

熱量を資産に変える仕組み

西川会長は「今の世の中は基本的に熱量で動いている。アメリカの政治も熱量で動き、その熱量で金融システムまで変わろうとしている」と現状を分析。ゆるキャラグランプリという一見ゆるいイベントに、大の大人が本気でエネルギーをかけて投票を呼びかけ、子供たちが見たこともないキャラクターに抱きつき、大人たちが熱狂する姿は、ディズニーランドでもない隅田公園で起きた特別な現象だと強調しました。

コミュニティ主導の運営への移行

久保氏から重要な提案がなされました。Discord上で活発に活動している「ゆる活」コミュニティのメンバーから、実行委員会メンバーを募集するというものです。「本当にこのプロジェクトが好きで応援したい人が関わることで、熱量、アイディア、実行力が生まれる」として、ゆるコインホルダーが自分たちのアイディアや力で自分の資産価値を高めていける仕組みを作ることが提案されました。

大規模バーン計画の発表

久保氏より、以下の重要な計画が発表されました:

2025年11月の大規模バーン

  • 30万ドル分(約40万枚)のゆるコインをバーン予定
  • 原資はAmazon収益、ゆるコイン投票分、運営費から充当
  • 10年間で300万枚(総発行量の30%)のバーンを目標

バーンの意義

  • ビットコインは年間1.5%のインフレ、金も年間1%増加
  • ゆるコインは年間3〜4%の供給量減少を実現
  • 完全デフレ型トークンとしての希少性確保

ステーキングシステムの展開

取引所ステーキング(間もなく開始)

  • エルバンク取引所での実施が決定
  • MEXCとも交渉中
  • 年利20%(最大4か月、月利1.66%)

独自ステーキング(開発中)

  • 4年間で100万枚を放出
  • 初期参加者は枚数が約2倍になる可能性
  • NFTロック機能も実装予定

西川会長の新刊とメディア展開

小説『ゆるキャラを泣かすのは、あなた』

西川会長が執筆した小説が発売され、好調な売れ行きを記録しています。執筆のきっかけは以下の通りです:

  • 2015年のインド映画「きっと、うまくいく」からインスピレーション
  • 北朝鮮からの大陸間弾道弾発射時期に「日本はゆるキャラが団体で踊っている平和な国」というメッセージを発信したいという思い
  • 宮崎のヘベスと西条市のカブトガニを組み合わせた物語
  • 2週間で全エピソードを構想し、2年かけてブラッシュアップ

Netflix映像化への挑戦

西川会長は現在、Netflixへの売り込みを進めており、映像化が実現すれば「ゆるの力が底知れぬものになる」と期待を寄せています。さらに第二弾も執筆中で、年内完成を目指しているとのことです。

コミュニティ参加型の映像制作構想

久保氏からは、DAOメンバーによる映像制作の提案もなされました:

  • AIを活用した映像制作
  • 主題歌をコミュニティメンバーが制作
  • 英語版アニメーション化の可能性
  • 讃岐うどんのキャラクター「うどんのう」のデザイナーから絵本制作の申し出

購入特典キャンペーン

西川会長の新刊購入者向けに以下の特典が用意されました:

  • 9月中購入者から抽選で1名に100ゆるコイントをプレゼント
  • 購入者全員に感想投稿で1ゆるコイン+1ゆるトークンをプレゼント
  • Amazonレビュー投稿の呼びかけ

市場分析と将来展望

現在の市場ポジション

久保氏は現在のゆるコインの市場状況について以下の分析を示しました:

時価総額と順位

  • 現在CoinMarketCapで1,350位
  • 時価総額は約10ミリオンドル
  • 「さいたまスーパーアリーナでイベントを開催し、これだけの熱量があるプロジェクトが、上位1,300個の中にあるとは思えない」
  • 実質的に上位100〜300位相当の実力があると評価

価格上昇ポテンシャル

現実的な目標シナリオ

  • 300位到達:価格50倍×ステーキング枚数2倍=100倍のリターン
  • 100位到達:価格110倍×ステーキング枚数2倍=220倍のリターン

久保氏は「ビットコインの初期保有者のように、根っこから持ち続けることの重要性」を強調し、「1ビットコイン=12億円になった今、100ビット持っていたら…という話と同じポテンシャルがゆるコインにはある」と述べました。

スポンサー収益の大幅増加見込み

さいたまスーパーアリーナでの開催により、大手スポンサー企業が集まりやすくなることが予想されます。これにより、スポンサー収益によるバイバック・バーンの原資が大幅に増加することが期待されています。

技術的アップデート(開催時の音声トラブル)

スペース開始時に約10分間の音声配信トラブルが発生し、久保氏のアカウントから配信していた内容が参加者に届いていないという事態が起きました。アカウントを「ゆるコイン」公式アカウントに切り替えることで解決しましたが、技術的な課題として記録されています。

中間イベントの構想

年1回のユルバース以外にも、以下の中間イベントが検討されています:

  • 春頃の中間イベント開催
  • Robloxでのゆるコイン消費型コンテンツの開発
  • これらによる追加的なバーンメカニズムの創出

熱量経済圏の形成

推し活×地方創生×暗号資産の融合

西川会長は「人の熱量をどうやって資産に変えるか、地方創生につなげるか」という新しい経済モデルの必要性を強調。従来のふるさと納税の返礼品競争や寄付限度額といった制限を超えて、AIや暗号資産を活用した新しい地方創生の形が2026年には本格化すると予測しました。

寄付の新しい形

「寄付に限度があってどうするんだ」という西川会長の問題提起は、現行のふるさと納税制度の限界を指摘するものです。「寄付する側も寄付される側も、限度なんて関係なく、アイディアで地方創生が進む時代が来る」という展望が示されました。

プレゼント企画

スペース参加者向けに以下のプレゼント企画が実施されました:

  • 「ゆるコインお疲れ様キャンペーン」
  • 30名に10ゆるコインをプレゼント
  • 参加方法:公式投稿をいいね&引用リポスト、感想投稿、#ゆるのハッシュタグ付与
  • Solanaアドレスを返信欄に投稿(取引所アドレスはNG)
  • 締切:当日22時まで

総括:15年目の大転換期へ

2011年から2026年への変革

東日本大震災をきっかけに始まったゆるキャラグランプリは、15年の歳月を経て、単なるキャラクターコンテストから、地方創生の新しいモデルへと進化を遂げています。官民の境界が消え、ゲームキャラクターからAI活用キャラクターまで多様な参加者が集い、暗号資産という新しい金融システムと融合することで、これまでにない形の地域活性化が実現しようとしています。

コミュニティ駆動型プロジェクトへの進化

ゆるコインホルダーが単なる投資家ではなく、プロジェクトの運営に参画し、自らのアイディアと行動で価値を創造していく「DAO的な運営」への移行が本格化します。2026年のさいたまスーパーアリーナ大会に向けて、コミュニティメンバーから実行委員を募集し、真の意味での分散型組織として発展していく道筋が示されました。

熱量が創造する新しい価値

1万8000人が隅田公園に集まった光景は、単なる数字以上の意味を持ちます。有名キャラクターでもない、地方のゆるキャラたちに対する純粋な「推し活」の熱量が、暗号資産という形で可視化され、実際の経済価値として循環する。この新しいモデルは、日本発の地方創生イノベーションとして、世界に発信される可能性を秘めています。

西川会長の「これがミッキーでもミニーでもスヌーピーでもない、誰も知らないキャラクターに大人も子供も熱狂している」という言葉は、日本独特の文化現象が、暗号資産という最新技術と融合することで、新しい価値創造の形を生み出していることを象徴的に表現しています。

2026年のさいたまスーパーアリーナ大会は、単なる15周年記念大会ではなく、地方創生の新しい時代の幕開けを告げる歴史的なイベントになることが期待されています。

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